ある高校での話―
今日で一学期も終わる終業式夏休み前の最後の登校日ということで、明日からの長い夏休みをどう過ごそうか各々期待を胸に自宅へと帰っていった。
しかし、学校の地下にある体育倉庫の中で絶望的な夏休みを開始した女子生徒がいることを誰も気づいていなかった。
彼女はふとした拍子に、地下体育倉庫に用を申し付けた。倉庫の奥に入って作業しているときに、中には誰もいないと思っていた用務員さんによって鍵を閉められてしまった。そして女子生徒に用事を言いつけた先生もすっかりそのことを忘れて帰ってしまった。
こうして一人暗くひんやりとした体育倉庫に閉じ込められてしまった。
「ノート」終業式(しゅうぎょうしき) 各々(おのおの) 倉庫(そうこ)
ふとした拍子:偶然的機會 用務員(ようむいん):工友 ひんやり:chilly
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